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自分の生活にとって車はどのような存在か?

スマートフォンを使うカップル

車に対する若年層の意識の変化

かつては、車を持つことがステータスとされ、趣味としてドライブを楽しむ人もかったものです。そういう人たちは、マイカーをピカピカに磨き上げて、宝物のように扱ったものでした。

しかし、バブル崩壊後の失われた20年は人々、特に若者の車に対する意識を変えました。リストラやボーナスカットのニュースを当たり前のように聞いて育った若者たちには、将来に対して漠然とした不安を感じています。

そのような不安のなかでは、年間の維持費に数十万かかり、しかも毎日使うわけでもない車に対して、なにがなんでも車を所有しなくてはならないという考えは容易には起きません。

また、現在の若年層の生活にとって、携帯電話やパソコンは必要不可欠です。しかし、それらにかかる費用も決して安くはありません。ですから、限られた収入から携帯やパソコンにかかる費用が優先的に支出されれば、自然に車にかけるお金は少なくしたいと考えるようになります。

車に対する新成人の意識に関するアンケートの結果

現在の若年層が車に興味がないというわけではありません。例えば、2011年の損害保険会社が行った新成人1,000人に対するアンケート調査でも、男性の57%、女性の47%が「車に興味がある」と回答しており、いずれも「興味がない」と回答した人の割合を上回っています。

しかし、「現実的には車を購入する経済的余裕がない」と回答した人が全体の70%を超えており、この結果は、車を所有するには経済的な問題が大きく立ちはだかっていることを示しています。

また、現在は以前ほど車は特別なものでなくなっています。かつては、車を保有していることは一種のステータスと見做されていました。しかし、現在では、車はどこにでもありふれているので、ステータスとしての価値は急速に低下しています。さらに、公共交通機関の発達は、移動手段としての車の利用価値も引下げました。

自動車の新車販売台数の急速な低下

若年層を中心とするマイカー所有への欲求の低下は、軽自動車を除く普通・小型乗用車の新車販売台数の推移にも反映されております。1990年のピーク時は年間約510万台であった国内新車販売台数は、2008年には年間約330万台と、ピーク時の約35%まで落ち込みました。

このような中、車に特別の感情を抱く人の割合も低下しています。前出の新成人に対する損害保険会社のアンケートでは、「あなたにとって車にはどんな価値があるか」という問いに対して、「単なる移動手段」と回答した人が全体の約60%を占めています。

その一方、「自己表現の手段・ステータスシンボル」と回答した人は、全体の3.4%にすぎませんでした。このような状態は、車がステータスシンボルであるという考えが時代遅れの考えになりつつあることを示しています。

シェアリングには何が一番向いているかというアンケート結果

最近、スマートライフという考え方が特に若年層の間で受け入れられつつあります。スマートライフとは、所有にこだわらず、その時々の目的に応じて利用し、シンプルでかしこい省エネ型のライフスタイルを実践しようとする思想です。

所有より利用を重視するこのような考えが流行する中、コンビニの駐車場を利用したカーシェアリングを展開する「アイシェア」が行ったアンケートによると、「何のレンタル、シェアリングに興味があるか」(複数回答)という問いかけに対して、「車」と回答した人の割合が全体の約55%に達して、第1位となっています。

以下、第2位が「本」が全体の30%、第3位が電化製品で約25%となっています。このアンケートの結果からも、車の対するカーシェアリングやレンタルの需要が高いことをうかがい知ることができます。

多くの方々が、車のカーシェアリングやレンタルに興味を持つということは、反対に解釈すれば、車の所有に対する要求が低いということであります。車は所有しなくても利用できればそれでよいと考えている人が意外とたくさんいることが、このアンケート結果からうかがい知ることができます。

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